概要
Three の Pay As You Go プランを購入または積み増しをした際、積み増したクレジットをアドオンに変換しないと 0.01GBP / MB と不利な料金で課金されるため、積み増し直後に忘れずに変換すべきだ。変換は Three の SIM を入れた状態で、https://three.co.uk/my3 から行える。
背景
諸事情で現在北アイルランドに来ている。外で携帯電話が使えないと不便なので Three というキャリアの SIM を購入した。Three は英国でサービスを提供するキャリアの中では比較的安く、かつEU圏内でのローミングを無料で提供している[1]。
Three のプリペイド式のプランである Pay As You Go プランでは、Phone tariffs にあるように、例えば 2GB を 10GBP 、5GB を 15GBP、12GB を 20GBP ... といった料金で通信量を購入することができる。しかし、この料金設定で利用するためにはSIMを購入する際、あるいは積み増し(「チャージ」「トップアップ」とも。本記事では「積み増し」で統一する)をする際に注意する点があり、見落とすと割高なレートで通信料が消費されてしまう。本記事ではこの購入時/積み増し時の注意点について説明する。
Three の SIM を買った / 新たに積み増した際の注意点
注意点とは、SIMに積み増した残高 (クレジット)をアドオンに変換する必要があるということだ。上記 Phone tariffs においても、述べたような料金設定は Addons の項に書かれている。単純に購入や積み増しをするだけはアドオンが適用されず、同 What it costs の項に書かれている
"Free allowance of 150MB for 48 hours with every top-up, then 1p / MB" の課金がなされてしまう。例えば 2GB の通信料を意図して10GBP分のクレジットを購入しても、アドオンを使わない場合は 10GBP / (0.01GBP / MB) = 1000MB = 1GB
と意図した量の半分しか利用できない 。これはより大きい金額を積み増すほど顕著になり、12GB を意図した 20GBP の場合は、アドオンを使わない場合 2GB しか利用できない。1/6 だ。
以下でクレジットをアドオンに変換する方法を説明する。
クレジットをアドオンに変換する方法
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Three の SIM を入れた状態で、https://three.co.uk/my3 に接続する。SIM の情報を使って自動的にログインされるため、特にユーザー名やパスワードなどを入力する必要はない。
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トップページのAccount balanceの下、Buy an Addon を選択する。
- Add-ons の中から、欲しい容量のアドオンを探し、横の View Details を選択する。現在のクレジットは同じ画面の Account balance から確認できるので、もし不足している場合は適宜積み増してほしい。
- 購入したいアドオンの詳細が表示されるので、内容を確認し、Buy Add-on を選択する。
以上でアドオンが購入され、有利な価格設定で通信を行うことができる。当然ながらアドオンを購入するには同額のクレジットが必要なので、例えば 2GB のアドオンを購入するために 10GBP を積み増したとしても、アドオンの購入までにクレジットを 0.01GBP でも消費するとさらにクレジットを積み増す必要がある。ありがたいことに、積み増し後 48 時間は 150MB の無料枠がついているので、これが有効な間にアドオンを購入すべきだろう。気づいたらスマホのバックグラウンド通信が走って150MBを食いつぶしていたという悲劇は避けたい。
なお、書かれているようにアドオンは容量を使い切ったときだけではなく、アドオンの購入後 30 日[2]で失効するので注意されたい。一方でクレジットは失効しないため、30 日以上の長期に渡って滞在し、かつ携帯回線であまり通信しない人にとっては、クレジットのまま長く使ったほうが有利かもしれない。
まとめ
本記事では、Three の Pay As You Go プランを購入、または積み増しをしたする際に、不利な料金設定で通信をしないための注意点として、積み増したクレジットをアドオンに変換する必要があることと、そのための方法について説明した。快適な通信生活を送ってほしい。
なお、この記事が書かれたことから察せるように、ぼく自身は 5GB の通信料を買ったつもりのところ、アドオンに変換しなかったことで 1.5GB しか使えずに終わった。店員さん、このSIMで 5GB 使えるよ!!って言ったじゃん...[3]。この記事にたどり着いた読者は快適な通信生活を送ることができることを願う。俺の屍を越えてゆけ。