Debian上でChinachuを使った録画サーバを運用しているが(構築する記事は以前書いた)、これまでエンコードは普通にCPUでやっていて、そこそこ時間がかかっていた。 最近のIntel CPUに搭載されているハードウェアエンコーダであるところのQuick Sync Video (QSV) を使うとかなり速くなるというのは知っていたものの、Linux上ではIntel Media Server Studio (MSS) の導入が必要だと思いこんでいた。これが曲者で、CentOSじゃないとダメだったりカーネルにパッチ当てないといけなかったりでつらそうだし[1]で、ホストはできるだけきれいに保ちたかったので諦めていた。VM作って行おうにも、CPUがVT-dに対応していることが必要[2]で、Haswell世代のCore i3を使っているのでダメだった[3]。 ところが、最近Video Acceleration API (VAAPI) の存在を知った。これはMSSとは異なりオープンソースで開発されているハードウェアアクセラレーション用のAPIであり、カーネルにパッチを当てなくても利用することができる[1:1]。つまりDockerでコンテナに閉じ込めてきれいに使うことができるわけである。探してみると、既にVAAPI対応FFmpegを利用するためのDockerfileを作っている方がいらっしゃった(https://github.com/