Good Country Map

概要

ある国がどれだけ地球や人類に貢献しているかを表す Good Country Index を地図上に可視化した。http://gci.misosi.ru/ で公開している。

背景

Good Country Indexというものがある。これは、サイモン・アンホルトら英国の政策アドバイザーらが作成した、ある国がどれだけ地球、そして人類全体に対して貢献しているかをランク付けしたものである。

貢献度合いはScience and Technology(科学技術)、Culture(文化)、Int'l Peace and Security(世界平和と安全保障)、World Order(世界の秩序)、Planet and Climate(環境と機構)、Prosperity and Equality(繁栄と平等)、Health and Wellbeing(健康福祉)の7つの指標によって貢献度が測定されている。上記サイトではOverall Rankings(全体のランキング)と、各指標ごとのランキングを閲覧することができる。

この指標の注目すべきところは、あくまでどれだけ世界に貢献しているかを表しており、国自体がどれだけ充実しているかではないというところだ。FAQにも以下のように書かれている。

... in this context “good” means the opposite of “selfish”, not the opposite of “bad”. ...
(筆者訳: この文脈において「良い (good) 」の対義語は「自己中心的 (selfish) 」であり、「悪い (bad) 」ではありません。)

FAQs — The Good Country Index

例えば日本は「科学技術」において46位であるが、これは多くの人が考えるよりも低い順位かもしれない。これは、他の国からの留学生の受入れが平均より低いことや、科学雑誌の輸出数が平均以上とはいえそれほど多くないことが理由となっている。なお、日本の全体の順位は25位で、まぁいろいろ議論があるでしょう。という感じの順位となっている。

ところで、このランキングは表の形で提供されているが、眺めていると地理的に近い国は順位的にもある程度近く、それは全体の順位だけでなく指標ごとでもいえそうだという気がしてきた。そこで、世界地図上で各国を順位に対応する色で塗って可視化してみた次第である。加えて、やはり心情的にお隣の国はどんな順位だろうと気になるものであるが、マッピングすることでこれも調べやすくなった。

Good Country Map

http://gci.misosi.ru/ で公開している。

鮮やかな色が上位の国を表し、くすんだ色は下位の国を表す。黒はデータが無い国である。適当に触るとなんとなく分かると思うが、上部の指標名をクリックすることでクリックした指標の順位に更新される。地図上をポイントすると、国名と、現在の指標における順位がポップアップされる。また、右側には順位を表の形でも表示している。この表では、すべての指標における順位も表示している。

これを見てみると、例えばInt'l Peace and Securityは基本的に先進国は低い順位に位置しており、発展途上国が上位にいる(ただし、スーダンを除く。あと、データ無しの国が帯状になっている。)ことが分かりやすい。また、Cultureはその逆になっている。この2つの指標を交互に切り替えると面白い。

地図にしなければ特に気づきづらかったこととしては、Planet and Climateの指標における特徴かもしれない。この指標においては、基本的に先進国が明るくなっているが、発展途上国の中でも赤道に近い国は比較的明るくなっており(特に南アフリカで顕著)、温暖化対策に力を入れていそうだということが読み取れる。

もし意見や感想があればもらえると嬉しい。 @mecab にメンションを飛ばしても良いし、mecab [at] misosi.ru に直接メールしても良い。また、github:mecab/GoodCountryMapにPull Requestを投げることもできる。