光コラボに関する悪質な訪問販売をうけたので総務省に通報した

我が名は、悪質な訪問販売絶対殺すマン!!!(ついでにいうと悪質じゃなくてもすべての訪問販売は滅びてほしい)

概要

先日、光コラボレーションモデル(光コラボ)を使ったインターネット回線(ソフトバンク光)への乗り換えと、それに伴うISP(Yahoo! BB)の乗り換えについて悪質な訪問販売を受けた。具体的にはアパートの共用盤の工事関連かと思われる言動をしてオートロックの中に入ってきたことと、2)まるでNTTが安いインターネット接続を始めたかのような誤解を招く発言をした点が悪質だった。この点に関して、総務省電気通信消費者相談センターへの電話での通報を行ったので、この一部始終を記載する。なお、会話については録音していなかったので原文ママではないことを承知いただきたい。大意はそのまま書けているはずだ。

訪問

先日から風邪をひいてつらい思いをしているのだが、家で倒れこんでいるとインターフォンが鳴った。**「お世話になっておりますー。(会社名)ですー。お宅のマンションのインターネットの共用盤について確認があるのでオートロックを開けてください。」**とのこと。一見、回線の工事をやっているような業者のように聞こえるが、何のことはなくただの営業で、共用盤を見ることはない。いつもは「回線の営業ですよね?」と確認し、「営業なら営業と言ってください。」と追い払うのだが、この日は寝ていたところを起こされたのもあり、イライラしたので相手の情報を手に入れて通報しようと思い、ドアを開けて応対した。

今回は光コラボを通したISPと回線網の乗り換え(転用)の営業だ。光コラボとは、NTT東西が行っている光回線の他事業者に対する卸売りで、フレッツ光の設備を使って他の事業者がインターネット回線を提供するというものだ [1]。この仕組み上で回線を乗り換える場合、フレッツ光の設備を流用するため特に工事も必要なく、転用承諾番号と呼ばれる番号を入手して次の事業者に伝えるだけで簡単に乗り換えを行うことができる。一方で、この容易さや、NTTと事業者の関係を利用して、知らないうちに回線を乗り換えさせられる代理店が問題になっている。総務省も警告を出している(PDF)。

ひとまず水を差さずに話を聞いてみると、回線をソフトバンク光にし、ISPをYahoo! BBに変更すると現在よりも安くなるという。それはいいとして、まず、「NTTがYahoo! BBと提携をして、インターネットを安く提供できるようになったんです」と、何も知らないとNTTが安いサービスを提供するようになったかのように、また、Yahoo! BBと独占的な提携をしたかのように誤解する説明をした上に、「フレッツ光についてのおうちの番号が分かれば契約を変更できますのでそれをこのタブレットに入れてもらえれば~」と、転用承諾番号であることを言わずに当該番号を聞き出そうとしてきた。

この辺りで嫌気がさして、「これは回線の営業ですよね?営業なのにそれを隠して共用盤についての話だと言って入ってくるのは不誠実じゃないんですかね。僕は寝てたところを起こされたわけですけど。」と怒って追い払った。その際に会社と名前を再度聞き、通報する準備をした。

通報

通報先を調べてみると、総務省電気通信消費者相談センターというところが電気通信サービスについてのトラブルに関する相談を受け付けているようだ。国民生活センターのホットラインでも良いのかもしれないが、監督省庁に連絡したほうが効果が大きいような気がする。実際に総務省は不適切な勧誘をした事業者に対して指導を行っている[2]。ついでに、国民生活センターよりも総務省のほうが電話窓口が開いている時間が少し長い。

窓口一覧の一番下に書かれている電気通信消費者相談センターの番号に電話し、「悪質なインターネット回線の訪問販売を受けて、相談というか報告をしたかったのですが、この窓口でいいでしょうか」と聞くと、ここで良いとのこと。安心だ。あとは一部始終を話し、特にどこを悪質だと感じたか、すなわち、1)アパートの共用盤の工事関連かと思われる言動をしてオートロックの中に入ってきた。2)まるでNTTが安いインターネット接続を始めたかのような誤解を招く発言をしたという点を伝えた。センターの方も大体把握しているようで、転用承諾番号は聞かれたかと質問されたので、タブレットに入力するように言っていたが、その前に断ったので具体的にどう手に入れるつもりだったかは知らないと答えておいた。最後に代理店の会社名と営業の名前を伝えて終わり。自分の名前をいう必要もなく、住所も大体の住所で良いとのことだった。特に隠すつもりもないのだが。

今回通報したことが今後少しでも悪質な訪問販売が減ることに貢献すると嬉しい。

終わりに

本記事では、光コラボを使ったインターネット回線とISPの乗り換えに関して悪質な訪問販売を受けたので、それを通報するまでの一部始終を書いた。これからもこの手の訪問があった場合は積極的に通報していこうと思う。以前、何かの(割と有名な)悪質な事象を通報したところ、「通報はありがたい。我々もWeb上で不満が多く書かれているのは見ており把握している。ただし、通報がないとこちらも動けないので助かる。」と言われたとの話をTwitterかどこかで見た。まぁ通報がないと動けないのはそうだよねー(多くの通報があったから動いたという大義名分がないと、自分のところだけ恣意的に指導しているだろといわれる可能性があるから)というのは確かにあるので、こういった状況に出くわした場合はWebで不満を書くだけではなく、会社名を控えて適切なところに報告していくのがいいと思う。願わくば訪問販売全部潰れてほしい。

なお、SLAPPされるのが怖いので今回訪問してきた代理店の具体的な会社名と営業の名前はあえて出さなかったが、個人的に聞かれた場合は喜んで答えるので気になる人は直接聞いてほしい。


  1. 僕の認識が正しければ携帯電話でいうところのMNOとMVNOの関係に近いと思う。 ↩︎

  2. 例: 光アクセス回線サービスに係る勧誘方法等についてのあくびコミュニケーションズ株式会社に対する指導 ↩︎