大学院修了から1年経ったので振り返る+新生活を始めるにあたって買って良かったものと買わなかったけど困らなかったもの
大学院は卒業でなく修了だった...。俺は何をやっていたのか。ということでタイトルを修正した (2015/4/1 9:08)
typo修正 (2017/1/7 15:30)
つくばから神奈川に引っ越してちょうど1年がたった。本当にちょうど1年だ。去年の今頃(2014年3月31日23時)はつくばでレンタルしたトラックを返し終え、焦りながら終電1歩手前の電車で現在の住居へ向かっていたはずだ。そういえばスーツ用バッグを買っていないのを思い出し、急いで購入したのも東京へ向かう直前だった気がする。この家に到着した後は部屋を片付け、入浴しようと思ったところでガスを開通させていなかったことに気づいて泣く。次回の引っ越しにおいてはバタバタとならないよう気をつけたい。
さて、本エントリでは入社して1年経ったことについて振り返りつつ、現在の居住環境について特筆すべき点を主に物資の観点から述べる。就職すべきか迷っている人および新生活を始める人は参考になるかもしれない。
ここ1年の振り返り
いわゆる社会人、あるいはサラリーマンになって1年が経った。これにより何か自分の中で大きく変わったかというと、案外そうでもない。D進しなかったことについては後ろ髪を引かれる思いであったし、加えて入社するまで、社会というところは非常に殺伐としている恐ろしいところで、入ったら最後、社会の歯車として自我を捨て定年を迎えるまで馬車馬のように働かなければならないという恐れがありビクビクしていたので、それほどでもなくほっとしているというところが正直なところである[1]。理由としては部署の方およびその環境と、これに加えて同期の存在が大きいと思うので感謝の限りだ。
とはいえ、以前に比べると環境が変化した部分はあるので、就職したことで(自分にとって)良かったこと悪かったことを残しておきたい。前提として、IT関連企業のR&Dの部署に所属しており、定時は基本的に9:30~18:00で非フレックスという業務時間である。
就職して良かったこと
- 規則的な生活を送ることができるようになった
これにより健康を実感するほどではないが、おそらく心身には良いと思う。 - 毎日何かしらの進捗が出るようになった
どれだけやる気が出ない日だとしても、少なくとも会社にはいるわけで、何かしらの進捗は出る。
上記について、朝早く起きるのつらい、これだけで死にそう...と思っていたが、何とかなりつつある。研究者を目指す普通の学生諸君ににも生活を律するよう書かれているし、あるべき姿ではあるのだろう[2]。以下良かったこと続き。
- プライベートの時間は増えたかもしれない
「会社入ってからのほうが実は忙しくない」と良く言われるが、確かにそうである気がする。けど何故なのか良く分からない。学生の時はやたら忙しかった気がするが、考え直すと暇なときはまとまって暇だった気がするので、毎日の出社により平均化されただけかもしれない。 - 金がある
IYHできる。素晴らしい。
就職して良くなかったこと
- プライベートでコードを書いたり、新しい技術を試す量が減った
上記のようにプライベートの時間は増えているのであるが、帰ってくるともうコードを書いたり、新しい技術を試す気力が無くなっている[3]。HPはあるのにMPが尽きていて行動できないような状態だ。 - 集中が途切れる機会が増えた
ちょうど集中力が高まってきた時に会議が入ったりでふえぇとなることが時々ある。また、上記とも関連するが、家で何かコードを書く気が起きても、時間が遅くすぐ寝なければならないことがある。 - ふらっと旅に出られなくなった
比較的有給をとりやすい環境にあるが、とはいえさすがに朝起きて温泉行きたいので箱根に行くとはいかないので少しつらい。 - 学割が利かなくなった
未だに映画館や遊園地などにおいては最初学割料金を探してしまい、はっとすることが多い。
2つめ3つめに関しては、良かったことで書いたように、毎日ある程度の生産が保証される点とのトレードオフである気もするので仕方がないとは思う。1つめに関しては結構問題で、Twitterを見ていると会社で働いていてもちゃんと家に帰ってからコードを書いたりしている人もいるので、実はプログラミングが好きなわけでは無かったのではないかと不安になる。MPを管理できるようになれば良いのだろうか。MP不足が祟って個人的にやっているプロジェクトも進捗が芳しくなく申し訳ない限りである。mbedがんばりますすいません...。
来年度はMPをうまく管理できるようになりつつ、もうすこし集中力を高めるまでの助走時間を短くしたい。
神奈川に引っ越しての所感および居住環境
神奈川に引っ越して、つくばの時に比べて部屋は1.5畳(となっているが、体感はそれ以上に)狭くなったが家賃は2倍になった。駐車場も消えた。東京周辺は人類の住むべき場所ではないと思う。多摩川周辺であるので川が見えるのが唯一の救いである。あと、冬の寒さがつくばよりましだ。
引っ越しに当たって、家電や家具を処分あるいは新調した。上に書いた通り、給与収入があることは会社員の大きな利点であるので、これを活かして色々と良いものを買った。結果、QoLが向上した。今後引っ越す人は参考になるかもしれない。
買ってよかったもの
- ドラム式洗濯機
これは最高だ。ひとり暮らしする人は、よほど洗濯物を干す作業が好きな人でない限りは皆すべからく買うべきである。この喜びが大きすぎるので社内でも喧伝しているほどだ。夜寝る前に洗濯を開始すれば、朝起きたときにはふかふかの衣類が完成している。(ドラム式洗濯機は乾燥機能のみが注目されがちであるが、その静穏性にも金を払うべき価値がある)。僕は朝に入浴するが、入浴後に直接洗濯機からふかふかの衣類を取り出して着ることができる。どうだ良いだろう。すぐにドラム式洗濯機を買うべきだ。これまで、洗濯後取り出すのを忘れて2日放置して残念なことになることがしばしばあったが、この事態はもはや発生しない。
ドラム式洗濯機は筐体が大きいので、住宅によっては設置できないことがある。あらかじめ大きさを確認し、通路も含めて余裕で設置できる自信がない限りは、設置前に搬入のシミュレーションを行うサービスを無料で提供している量販店[4]を探し、そこで購入する方が良いと思う。実際に僕の場合は日立の風アイロン[5]対応機種を購入しようと思ったが、通路が狭く、無理やり設置はできるが転居時に壁を破壊しないと出せなくなると言われ、泣く泣くパナソニックのプチドラム NA-VD130Lに変更した。上位モデルのNA-VH310Lと迷ったが価格と相談してあきらめた。この2つは乾燥方式が違い、NA-VH310Lはヒートポンプを利用するために乾燥時の温度を低く抑えられ、服が痛みづらいらしい。どれくらい変わるか気になるので壊れたらヒートポンプ式のものを買いたい。なお、これらの執筆時点での最新モデルはNA-VD150LおよびNA-VH320Lであるようだ。
実際に使う上の知見としては、さすがにシャツは乾燥させるとシワがすごいことになるのでやめたほうがいいことが分かった。乾燥させて取り出したシャツをきてそのまま出社したら複数人から笑われた。自分が思う以上にシワは気になるものらしい。チノパンはさすがに大丈夫だろうと思っていたが、これも笑われたのでやめたほうが良さそう。もしかすると乾燥後しばらく吊っておけば大丈夫かもしれない。なお、ジーンズは今のところ笑われていないので大丈夫そうだ。これらの乾燥を避けるべき衣類については、洗濯後、乾燥前に取り出すことにした。乾燥まで一気に終わらせられないのが残念ではあるが、シャツ2枚パンツ1枚程度であれば干すのもそれほど苦痛ではないので許容範囲とした。
ちなみに低温乾燥モードも試してみたが、多少マシとはいえやはりシワはつくし、乾燥時間が2倍ぐらいになり、逆に痛みそうなので取り出すことにした。この機能はその他の布製品で、「タンブラー乾燥はお避け下さい」と書かれているもの、具体的にはシーツとか洗濯マットなどを乾燥させる際に、気休めとして使っている。正直なところ普通に乾燥させても大丈夫である気もする。
長々と書いたが、QoLが非常に向上するのでドラム式洗濯機は買ったほうが良い。その直立式洗濯機を窓から投げ捨てろ。
- セミダブルのそこそこ良いマットレス
以前は1万程度のマットレスのついたパイプベッドを使っていたが、あまりにも質がひどかったので次は絶対に良いものを買うと心に決めていたので買った。ゴロゴロと寝返りしたいのでセミダブルにしてみた。マットレスに関しては人の好みが強いと思うので、実際に寝具売り場で試してみて買うのが良いと思う。ただ、良いかどうかは1週間ほど寝てみないと分からない気はするので、自分が好きな大まかな傾向(低反発がいいか高反発がいいか)をつかんだら通販でえいやっ!とやってしまっても良いように思う。あとは運だろう。僕は以下のものを買った。
ポケットコイルは欠かせなかった。また高反発が良かったのでラテックスフォームのものにした。他のモデルもあるが、これはコイルの長さが他のものより長いとのことなのでせっかくなので選んでみた。長さを気にしないならばもっと安いモデルでも良いだろう。寝心地を比較してみたいところである。正直なところ、ベッドメーカーのサイトならばともかく楽天でマットレスを買うのは不安だったが、他のメーカーのOEMとして供給しているとのことがショップの説明に書いてあったし、オーダーメイドを受け付けているということで技術はありそうだと思い、怖いものみたさ半分で購入した。結果的には満足している。
買わなかったけど困らなかったもの
- 冷蔵庫
冷蔵庫はつくばで捨ててきたが、元々は買わないつもりではなく、安物だったし、壊れかけているのか冷えにくくなっているように感じていたので引っ越しを機会に新調しようと思っていただけだった。そのうち買おうと思っていたが、意外と無くても困らなかったので結局買っていない。
理由として家でご飯を食べる機会がほとんどからだ。朝は起きるのが遅いため家では食べず、会社の売店でパンを買うし、昼食は社食で食べる。夜は社食またはどこか帰りがけに食べることがほとんどだ。幸いなことに家の周りにはいくつかのおいしい飯屋がある。夏にアイス買ったり、飲み物冷やさないの?と言われることがあるが、コンビニが近いので事足りてしまう。いわゆる飯オンデマンドである。
自炊することにそれほど情熱を持っておらず、朝起きるのが遅く、コンビニやスーパーが家から近い人は冷蔵庫を買わない選択を検討する価値があるだろう。
以上、入社して1年経ったことについて振り返りつつ、現在の居住環境について特筆すべき点を主に物資の観点から述べた。前者は就職するか迷っている人、後者は引っ越して新生活を始める人全般に参考になるかもしれない。とはいえ、後者はともかく前者については就職先や部署によって大きく変わるであろうし、全くあてにならないかもしれない。あくまで半径50cmの話である。